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サーバーやNASのデータ復旧に使えるフリーソフト5選

「サーバーやNASの大事なデータを間違えて削除してしまった!」そんな経験は誰しも持っているものです。
操作ミスや勘違いだけでなく、予期せぬシステムの不具合やウイルスの被害などで、データが破損したり、削除されたりすることもあるでしょう。

バックアップからリカバリすればすむこともありますが、常にリカバリができるとは限りません。なんとかデータを復旧せざるを得ないこともあるのではないでしょうか。
こうしたトラブルに備えて、データ復旧ソフトのひとつも購入しておきたいところ。しかし、いつ起こるか分からないシステムトラブルに対しては、なかなか決裁が下りないこともありますよね。

それならば、自分の腕でなんとかするしかない。
ここでは、そんな場合におススメな、無料のデータ復旧ソフトを5つご紹介します。
ただ、よくわからないのに自分で対処してしまうと、状況を悪化させてしまうことも。そんな時のためにおすすめのデータ復旧サービスもあわせて紹介します。

初めから日本語で安心「Wise Data Recovery」

まずご紹介するのは、「Wise Data Recovery」です。

http://jp.wisecleaner.com/products/wise-data-recovery-free

こちらもWindows XP以降のバージョンに対応し、ハードディスクや外付けのディスク、USBメモリ、メモリーカードなどのファイルを復旧できます。

使い方は簡単。画面上部のプルダウンメニューから、データを復旧したいドライブを選択して、分析を実行するだけです。

分析結果は一覧で表示され、復旧の成功率ごとに緑や黄色、赤のアイコンが表示されます。
また一覧でファイルを選択すると、画面の右側にファイルの内容が表示されます。復旧するべきファイルかどうか、あらかじめ確認できるのもよいですね。
また、最初から日本語化されているので、操作も簡単です。

SDカードの写真も復旧可能!「Recuva」

Windowsで利用できる無料のデータ復旧ソフトをもう一つご紹介します。Piriform社の「Recuva」です。

http://www.piriform.com/recuva/download

Windows XP以降で動作し、2016年6月にリリースされたv1.53.1087が最新バージョンです。無料のFree版と有料のProfessional版がありますが、Free版でも特に機能制限は無いようです。

ネット上には、SDカードから写真データを無事サルベージできたという喜びの声が掲載されています。SDカードは結構壊れやすいのでうれしいですね。

また、起動時にはウィザードが起動され、復旧したいデータの種類や、データのあった場所を絞り込めます。PCの「ごみ箱」だけでなく、「All Files」や「Pictures」、「Documents」などの指定もできますので、どんなファイルを復旧したいか分かっていれば、対象ファイルを効率的に復旧できるでしょう。さらに外付けメディアなども指定できます。

パソコンの初心者でも簡単にデータ復旧ができそうです。もちろん、ウィザードを使用しなくても操作できます。

ただ、初期状態では同社製の「CCleaner」を同時にインストールする設定になっていますので、画面の指示をよく読んでインストールしてくださいね。

Macのデータ復旧に:「Disk Drill macOS版」

無料で良いソフトを探すのがなかなか難しいMac OSですが、こちらの「Disk Drill macOS版」(508 Software)をご紹介します。

https://www.cleverfiles.com/jp/

Mac OS X 10.8.5以降に対応しており、2017年11月27日に最新バージョンの3.5.872が公開されています。

「Disk Drill macOS版」のサイトには日本語での案内がありますので、安心して使えます。

写真などのメディアファイルを復旧
「MiniTool Photo Recovery Free」

Mac OSで利用可能なデータ復旧ソフトをもう一つご紹介します。
「MiniTool Photo Recovery Free」です。

https://www.minitool.com/photo-recovery-software/mac-photo-recovery.html

こちらはMac OS X 10.5以上に対応しています。

写真や動画などのメディアファイルに特化したソフトではありますが、その分動作が早く、ユーザーインターフェイスもシンプルで分かりやすいです。

デジカメやメモリーカードをMacに接続して開始ボタンをクリックするだけで、復旧可能なデータのスキャンがはじまります。

写真だけを復旧したい場合などは、余分な操作が不要な分、素早くファイルを探せるかもしれません。

OSを選ばず使える!「TestDisk」&「ddrescue」

最後にご紹介するのは、GNUライセンスで無償公開されている「TestDisk」と「ddrescue」です。

「TestDisk」:http://www.cgsecurity.org/wiki/TestDisk
「ddrescue」:http://www.gnu.org/software/ddrescue/ddrescue.html

どちらもLinuxで使用されるコマンドラインソフトです。

「SystemRescueCD」というCD起動可能なディストリビューションにも収録されています。
Windows用やMac用のソフトですと、例えばディスクのパーティションに障害があった場合などは、そもそもソフトを起動することすらできません。

その点「SystemRescueCD」ならば大丈夫。ハードディスクではなくCDからOSが起動しますので、起動可能な光学ドライブさえあれば使えます。

光学ドライブから起動できるようにPCのBIOS設定を変更して、「SystemRescueCD」をドライブに挿入し、パソコンの電源を入れるだけです。

初期状態ではCUI(文字入力によるインターフェイス)画面が起動しますが、GUI環境での利用も可能です。

「TestDisk」はブートセクタを修正することで壊れたパーティションを復旧できるソフト、「ddrescue」は壊れそうなディスクから、データを別のディスクにコピーしてくれるソフトです。

ディスクから「カリカリカリ・・・」とあの嫌な音が聞こえてきたら、早めに「ddrescue」を試してみましょう。

ただ、どちらもコマンドラインを使用するので、多少のUnixの知識が必要になるかもしれません。

逆を言えば、コマンドラインに抵抗がなければ、たとえOSが起動しなくてもデータのサルベージだけはできる可能性があります。
最後の最後に頼ることのできる、心強いソフトです。

安心を求めるならばデータ復旧サービスに依頼を

いかがでしょうか。
探してみれば、結構無料のソフトがあるものですね。

ただ、ソフトを使えば復旧が可能に思える論理障害であっても、完全にデータを復旧できるとは限りません。慣れないソフトに戸惑いながらあれこれと試した挙句、結局はデータを復旧できず、かえって状態を悪化させてしまうかもしれません。

ましてや、物理障害を起こしたディスクを復旧するのは、素人には至難の業(わざ)です。
普段からデータ復旧ソフトを使い慣れている方ならば、ここにご紹介したソフトがお役に立つかもしれません。しかしそこまでのご経験がない場合には、やはり実績のあるデータ復旧会社に依頼するのが良いかと思います。

安心して依頼できるデータ復旧サービスをひとつご紹介しておきます。

  • 「アドバンスデザイン株式会社」

  • https://www.a-d.co.jp/
  • 実績はもちろん、データ復旧サービスの診断も無料ですので、安心して依頼できますね。

データの復旧自体は専門の業者に依頼して、その間に新しいハードウェアの手配や復旧スケジュールの調整、ユーザーへの周知などのタスクに集中した方が、結果的にはコストがかからず良いのではないでしょうか。

「ハードディスクは壊れるものと思え」と私も教えられてきました。常日頃から使えそうなデータ復旧ソフトやサービスをチェックして、トラブルに備えたいものです。

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