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HDDデータ復旧の費用は高い?理由についてまとめてみた

パソコン内のデータを保存してくれるHDDには、さまざまな情報が記録されています。しかし、何らかが原因で突然ファイルが開けない、全く起動しないなどのトラブルが発生してしまい、データを失ってしまうことがあります。

そんなときは、データ復旧業者に依頼することで安全かつ高確率で大切なデータを復元してもらうことができます。ですが、業者に依頼した場合の費用は高額になるケースが多く、「なぜそんなに高い費用になるの?」と疑問に感じる方は多いのではないでしょうか?

今回は、そんなHDDのデータ復旧にかかる費用が高い理由についてご紹介していきます。場合によっては高額な費用が必要なので依頼を迷う方は多いと思いますが、どのような理由で費用が決まっているのかを知っておけば、安心して依頼することができるでしょう。

依頼費用は徹底的な調査の後に確定する

依頼費用は徹底的な調査の後に確定する

最近では、多くのデータ復旧業者が公式ホームページにて目安となる費用を公開しています。しかし、明確な費用に関しては一度機器を調査する必要があり、トラブルの原因やどの程度を障害が起きているのかを徹底的に調査した後に具体的な費用が決まります。

このような調査は初期診断として無料で行っている業者も多く、実際の費用を知りたい場合は見積りを依頼することが可能。また、初期診断は復旧の可否を判断するためにも必要な工程なので、必ず実物を確認することを行ってから見積りを作成します。

ですが、トラブルが発生したHDDを業者に持ち込んだ場合、約10万円以上の見積りがくるというケースが多いと言われています。そのため、費用が高いことが理由で依頼をキャンセルする方は少なくなく、その多くはその費用が発生する理由がわからないからではないでしょうか?どんなものでも自分が納得できなければお金を払いたくないと考える方は多いはずです。

復旧費用の料金は障害の種類・レベルで異なる

復旧費用の料金は障害の種類・レベルで異なる

HDDのデータ復旧にかかる費用は、トラブルの原因となる障害の種類とそのレベルによって異なります。障害には2種類が存在していて、それぞれの障害レベルはどちらも3段階に分かれています。

ここでは、そんな障害の種類・レベルによって異なる費用相場をまとめてみました。費用が高額になる基本的な基準なので、データ復旧の依頼を検討しているのであれば、ぜひ以下でご紹介する内容を参考にしてみてください。

論理障害の特徴と費用相場

HDD自体は故障していないものの、保存・管理しているデータが破損している状態を論理障害と言います。原因はコンピューターウイルスの感染によるもの、誤ってデータを削除した、フォーマット(初期化)を実行したなどが考えられます。

この場合、機器自体は問題なく稼働するため、障害が起きていることになかなか気づかないというケースが多いようです。しかし、データファイルが開けない状態ではあるので、この症状に当てはまる場合は論理障害が発生している可能性があるでしょう。

ちなみに、この障害であればデータ復旧ソフトを使うことで、自分で復元することができます。さらに、ソフトには有料・無料があるので、ノーコストでデータを取り戻すことも可能。ですが、業者への依頼に比べて確実性に欠けるため失敗のリスクがありますし、最悪の場合は復旧不可能となるので、あまりおすすめできない手法だと言われています。

気になる費用相場ですが、約3~25万円が相場となっています。状態がひどい場合は20万円以上の費用が必要になることもあるので、少しでも異変を感じた時点で状態を調べることをおすすめします。

物理障害の特徴と費用相場

HDD自体が何らかの理由によって故障している状態を物理障害と言います。機器はデリケートな精密機器となっているので、振動・衝撃・熱などが原因で故障することが多いのです。

また、丁寧に取り扱っていたとしても、経年劣化によって寿命を迎えると故障してしまいます。この場合は起動したときに聞きなれない音や焦げくさい臭いが発生する、機器本体が異常な熱を帯びている、OSが起動しないといった症状が現れるため、誰でもすぐに気づくことができるでしょう。

ちなみに、物理障害の場合はデータ復旧ソフトを使うことができません。そのため、データ復旧が必要であれば、業者に依頼する必要があります。そして気になる費用相場ですが、約4~70万円が相場となっています。

障害レベルは3段階に分かれている

障害には「軽度」「中度」「重度」の3段階にレベル分けされています。軽度であれば数万円~約10万円、中度であれば約10~40万円、重度になると約20~70万円の費用が発生します。

つまり、専門業者に依頼しても障害レベルが軽ければ費用が高くなる心配はありません。ですが、重度の障害が発生している場合は、最高で約70万円と高額な依頼費用が発生してしまいます。

依頼する機器によっては職人技が必要になる

データ復旧費用の平均相場はお分かりいただけたと思いますが、依頼する機器によっても費用が異なります。というのも、メーカーや型式が同じ機器だったとしても、製造時期が異なれば内部に使用されている部品が異なります。

そして、製造時期の古いものになると同じ部品の製造が終了しているため、それでも対応できる高い技術を持った職人技が必要になります。さらに、このような技術を必要とする場合は費用が高くなることが多いです。

しかし、このような技術者が数多く在籍している復旧業者であれば、依頼費用が跳ね上がることはありません。そのため、依頼する場合はそのような技術者が多く在籍する業者を探して、その中から依頼先を選ぶと良いでしょう。

安い費用で依頼することはできるの?

HDDの製造・販売メーカーによってはデータ復旧業者と提携しているところがあり、依頼するお客さんへの負担を軽減するサービスを提供しています。そうしたサービス内容は各業者のホームページに掲載されているので、依頼する場合はそうしたサービスを利用することで費用を抑えることができるでしょう。

また、メーカーによってはデータ復旧が必要になる前に、新しい機器へのコンバートを促すサービスを行っているところがあります。有名なBuffaloでは「故障予測サービス」を提供していて、利用者の大切なデータを守る取り組みを行っているそうです。

データ復旧業者は全国にたくさん存在しているので、安い費用で依頼することを考えている方は、依頼先のサービス内容や取り組みなどを事前に確認しておくと良いでしょう。さらに、復旧業者の業績や口コミなども調べておくと、信頼できる業者を見つけることができます。

というのも、ホームページに記載されている内容は、必ず良いことばかりが記載されているもの。ですが、口コミや評判は利用者にしかわからないことが紹介されているので、定評のある業者なら大切なデータの復旧を安心して任せることができるでしょう。

依頼先によっては安い費用で依頼できる

データ復旧は見積りを取ると約10万円になることが多く、障害の種類やレベルによって費用は大きく異なります。また、復旧作業に求められる技術が高く、技術者の少ない業者に依頼すると、費用は高くなりがちです。

しかし、軽度な障害や依頼先となる業者のサービス内容によっては、相場よりも安い費用で依頼できるかもしれません。そのため、少しでも安い費用でデータ復旧を依頼したいと考えている方は、ぜひこの記事を参考にして信頼できる業者を探してみてください。

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