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RAID6の基礎知識について。仕組みからメリット・デメリットを解説

複数のハードディスクを組み合わせることで大容量のデータを保存できるRAIDには、さまざまな種類(レベル)があります。その中でもRAID6は他のレベルに比べて耐障害性が高いことで知られる記憶装置となっていて、もしも何らかの障害が発生したとしてもデータ復旧が可能です。

そんなRAID6ですが、どのような仕組みをしていてどういったメリット・デメリットがあるのかをみなさんは知っていますか?レベルごとに利用目的が異なるので、基礎知識は使用する上で知っておくことが大切です。

そこで、今回はRAID6の基礎知識として仕組みからメリット・デメリットなどをご紹介していきます。大量のデータ管理をするためにRAIDの利用を検討している方は、ぜひこちらの記事を参考にしてみてください。

そもそも「RAID」ってどんなもの?

そもそも「RAID」ってどんなもの?

RAID6の基礎知識をご紹介する前に、みなさんはRAID自体がどのようなものなのかを知っていますか?そもそもRAIDとは、リーズナブルなハードディスクを複数使用することで、冗長性を高め確保する目的で開発された仕組みとなっています。

また、一つひとつは容量の小さい複数のハードディスクを1つにまとめることで、結果的に大容量の記憶装置として使用するといった目的もあります。そして、RAIDには複数の種類(レベル)がありますが、現在でも主に使用されているのはレベル1と2の二種類だと言われています。

そして、複数のハードディスクを使用する記憶装置なので、最低でもディスクが2つは必要になります。必要に応じて増設することは可能となっているようですが、増やしすぎてしまうとかえってパフォーマンスが低下する可能性があるので注意しましょう。

RAID6とは?基礎知識まとめ

RAID6とは?基礎知識まとめ

レベルごとに利用目的が異なるので、導入を検討しているのであれば基礎知識は知っておく必要があるでしょう。また、すでにRAIDを利用している方で現状に不満を感じている場合は、RAID6に変えることで快適に利用できるようになるかもしれません。

ここでは、RAID6の基礎知識についてご紹介していきます。どのような仕組みでデータを管理できるのか、なぜ冗長性に優れているのかなどをまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。

パリティデータの2重生成で冗長性が高い

構成に使用するハードディスクは最低でも4つは必要になりますが、保存データをブロック単位に分けて、それぞれにパリティデータを2重で生成する仕組みをしています。そのため、2台までであればハードディスクに障害が発生したとしても、データ復旧が可能となっているので冗長性に優れていることが特徴となっています。

また、ご紹介した仕組みから別名ダブルパリティレイドと呼ばれることもあり、より高い冗長性を求めている方におすすめされています。重要なデータを大量に管理する目的で導入を検討している方には適した外部記憶装置といえるのではないでしょうか?

アクセス速度が速くHDDの増設で高速化が可能

保存データの読み込みを行う場合、それぞれのハードディスクからブロック単位で一度に読み込みを行います。そのため、読み込みに対するアクセス速度は高速で行うことができます。

また、ディスクを増設すればより速度アップを期待できるので、必要に応じて構成するハードディスクの数を増やしてみると良いでしょう。書き込み速度に関しても高速で行うことができますが、増設するディスクの本数が多くなりすぎると速度が低下する可能性があるので注意が必要になります。

とはいえ、適度な増設であれば読み書きともにアクセス速度は安定するので、作業効率の向上には期待できると言えるでしょう。

実際に利用できる容量はHDD2本分

RAID6の使用に4本のハードディスクを内蔵している場合、実際の利用できるデータ容量は2本分となっています。例えば、4本で2TBの容量があるとするなら、実際に利用できるのは1TB分になるということ。

つまり、内蔵しているハードディスク分の容量がそのまま全て利用できるわけではないので、容量不足を感じる場合は増設する必要があるかもしれません。しかし、増設しすぎるとアクセス速度のパフォーマンスが低下することがあるので注意しましょう。

データ復旧の仕組み

使用している4台のディスク中1台が故障してしまったと仮定します。この場合、まずは故障したディスクを取り外して新しい機器への交換を行います。そうすると、残りの正常なディスクからパリティデータを元にして、新しい機器へのデータ復旧を行い、故障する前の保存データの状態へと復旧することができる仕組みとなっています。

パリティデータはデータを保護するために仕組みですし、2台までであればディスクが故障しても通常通りの稼働が可能なので、トラブル発生前の状態でと戻すことができるようになっています。

利用するメリットとデメリット

基礎知識や仕組みについては、これまでの内容からお分かりいただけたと思います。そのため、すでに自分の目的に合っていると感じている方もいるのではないでしょうか?しかし、どんなものにも利用するにあたってのメリットとデメリットが存在しています。

そこで、ここではRAID6を利用するメリット・デメリットについてまとめてみました。ここまでの内容をしっかりと踏まえた上で導入するかを検討することで、目的に合った使用ができるので参考にしてみてください。

利用する上でのメリット

一番のメリットは冗長性に優れていること。2台までであればハードディスクが故障したとしても稼働し続けることができるので、トラブルに気づいたときにデータのバックアップを取ることが可能です。

また、稼働が続いている状態であれば故障したディスクを新しい機器へと交換することで、状態を正常に戻すことができるのもメリットの1つです。つまり、耐障害性が高いことが利用するメリットだと言えるでしょう。

利用する上でのデメリット

利用する上でのデメリットには、実際に利用できるデータ容量が内蔵しているディスク2台分であることです。パリティデータの保存に2台分の容量を使用するため、4台搭載していたとしてもその全てを利用できないことが唯一のデメリットだと言えるでしょう。

トラブル発生時のデータ復旧はデータ復旧専門業者へ

どんな機器でも使用していればいずれは寿命を迎え故障してしまいます。また、設置場所や何らかが原因で衝撃を加えてしまった場合も、内部の部品が故障することでデータトラブルが発生することも少なくありません。

このような場合、インターネットで検索するとさまざまな対処法や復旧方法が紹介されています。しかし、紹介されている方法の全てが正しいとは限らず、実際に試したことで状態がより悪化してしまい、データ復旧が困難になるケースは多いです。

そのため、もしも故障が原因でデータトラブルが発生した場合は、プロのデータ復旧専門業者へと依頼することをおすすめします。ちなみに、メーカーが提供するサービスでは修理や交換のみとなっているため、データ復旧を目的としている場合は依頼先を間違えないよう注意してください。

冗長性を求めるならRAID6はおすすめ!

RAID6では冗長性が高く、アクセス速度の速い外部記憶装置となっています。その為、重要なデータの取り扱いや作業効率向上を目的としている方には、おすすめのRAIDだと言えるでしょう。ご紹介した目的で採用を検討している方は、一度利用してみてはいかがでしょうか?

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