「使用中に突然電源が落ちてしまった…」パソコンを使っている方の中には、このような経験をされている方は多いでしょう。特に、仕事をしている最中にこのような症状が現れると、作業に支障をきたしてしまうのでとても困りますよね。
また、トラブルの原因がわからなければ対処したくても方法がわからないものです。そこで、今回はパソコンの電源が突然落ちる原因と対処法についてご紹介していきます。
原因によっては対処法が異なるので、まずはどのような原因があるのか、自分に当てはまる原因は何なのかを知ることが大切です。そして、原因に合った対処法を行えば、抱えていた問題を解決することができるでしょう。
使用中に電源が切れてしまう原因とは?
ここでは、パソコンの使用中に電源が切れる原因についてまとめてみました。パソコンの電源が急に落ちてしまうときには、大きく分けて4つの原因が考えられます。どの原因も長期的に利用しているパソコンであれば起こりうるものばかりなので、おそらくですがご紹介するいずれかの原因に当てはまるのではないでしょうか?
主な原因として考えられるのは、「電力不足・バッテリーの劣化」「熱がこもる」「部品の故障」「帯電」だといわれています。それでは、それぞれの原因について詳しく見ていきましょう。
必要な電力が不足している、バッテリーが劣化している
電源が落ちる症状に悩む方に質問ですが、タコ足配線を使用してはいませんか?タコ足配線は大本のコンセントに差し込むことで、複数の電気製品を利用できる非常に便利なアイテムです。
しかし、コンセントの利用に比べてそれぞれに供給する電力が少ないため、パソコンをタコ足配線で利用していると電源が切れることがあります。特に、使用しているパソコンの消費電力が大きい場合はトラブルが頻発する可能性が高いでしょう。
また、ノートパソコンを使用している方の場合は、バッテリーの劣化が原因である可能性があります。劣化したバッテリーは電力の消耗が激しいので、100%に充電していてもすぐにバッテリー切れを起こしてしまいます。
本体内部に溜まったホコリが原因で熱がこもっている
パソコンは使用することで熱を発してしまうため、冷却機能として必ずファンが可動しています。というのも、パソコン内部は精密機器ばかりなので、内部の温度が高くなると熱暴走を引き起こしてしまいます。
そのため、冷却ファンによって熱を排出する仕組みとなっていますが、長期間使用しているパソコン内部にはホコリが溜まってしまい、上手く熱が排出されなくなっています。また、熱による故障を防ぐために内部の温度が一定値を超えると、強制的にシャットダウンされてしまうようです。
パソコンの部品が劣化によって故障している
内蔵されたハードディスクやマザーボードなど、パソコン内部の部品が劣化によって故障した場合も電源が切れる原因となっています。どんな機器にも寿命があるので、長年使用しているパソコンであれば部品の劣化・故障が原因の可能性が高いでしょう。
また、電源が落ちるだけでなくマウスやキーボードなどの動作不良を感じる場合は、メモリの故障が原因かもしれません。または、メモリと他の部品との相性が悪い場合も不具合を起こしてしまうので、周辺機器の動作不良がある場合はメモリを確認してみましょう。
長時間の利用で静電気が溜まり帯電している
パソコンを長時間使用していると、内部の部品が静電気を纏うことで帯電してしまいます。また、ホコリが溜まっていると静電気が発生しやすく、それによって帯電もしやすくなってしまうので、電源が切れるといった誤作動を起こすようです。
特に、空気が乾燥しやすい寒い季節にはこのような症状が起きやすいので、使用するとき以外は電源を切るようにして、帯電しない使い方を行いましょう。ちなみに、パソコンの使用中は短時間でも静電気は発生しています。
ですが、長時間~一晩放置していれば自然に放電されるので、特に問題なくパソコンを使うことができるでしょう。
電源が突然落ちてしまったときの対処法
パソコンを使っている最中に突然電源が落ちてしまった場合、早急に対処しなければならない状況もあるでしょう。そこで、ここでは電源が突然落ちてしまったときの対処法についてご紹介していきます。
ご紹介する対処法には初心者でも簡単にできるものや、パソコンに少し詳しい方であれば問題なくできる方法があります。トラブルに悩むパソコンを早急に改善させたい場合は、これからご紹介する対処法を参考にしてみてください。
電源プラグがしっかり刺さっているかを確認する
電源が突然落ちてしまう原因ではご紹介していませんが、使用中に電源プラグが抜けてしまっても同じような症状が起きてしまいます。例えば、足元近くにあるコンセントに差し込んでいる場合、足が当たって知らないうちに抜けかかっている状態になっている可能性があります。
または、何かのはずみで抜けてしまうこともあるので、初歩的な対処法としてまずは電源プラグの差し込みを確認してみましょう。しっかり刺さっているにも関わらず電源が落ちている場合は、以下でご紹介する対処法を試してみてください。
他にも、タコ足配線を使っている方は直接コンセントを利用することで十分な電力を供給できるので、電源が落ちる心配はなくなるでしょう。
内部に溜まった電気を放電させる
電源が落ちる、または電源が入らないという不具合が起きた場合、内部に溜まった電気を放電させることで改善できることが多いといわれています。
- 1.パソコンの電源を切る
- 2.周辺機器を全て取り外しておく
- 3.ディスプレイのケーブルを取り外す
- 4.電源プラグを取り外す
基本的な放電作業はこのような手順で簡単に行うことができます。ちなみに、ノートパソコンの場合はバッテリーも取り外す必要があるので、忘れないように注意してください。そのまま1~2分ほど放置すれば放電完了なので、再び取り外したものを接続して電源を入れれば問題なく使用できるようになるでしょう。
定期的にパソコンの掃除をする
長期間利用しているパソコンの内部には、知らいない間のホコリが溜まってしまい、帯電や熱がこもりやすくなる原因を作ってしまいます。そのため、トラブルなくパソコンを使うためにも、一度パソコンを分解して内部の掃除をしてみてください。
しかし、この対処法はパソコンに詳しくなければかえって故障を招く危険性があります。そのため、自分で掃除をする場合は分解方法や掃除の仕方など、手持ちのパソコンに合った正しい方法と手順を学んでから行いましょう。
メモリを新しいものへと交換する
電源が落ちるだけでなくマウスやキーボードの動作不良も同時に感じる場合は、メモリを交換することで改善できる場合があります。周辺機器の動作不良をともなう場合は熱暴走や機器の故障も考えられますが、メモリ単体の故障や他のパーツとの相性が悪い場合にも発生することがあります。
そのため、冷却ファンは正常に稼働していて電源が落ちる以外の不具合が感じられない場合は、メモリを新しいものへと交換することで改善することができるでしょう。しかし、この場合もパソコンの分解作業が必要になるので、正しい方法・手順を確認してから行うようにしてください。
専門行業者に相談する、部品交換を依頼する
これまでにご紹介した対処法の中には、「自分ではできないかもしれない…」というものもあります。そのような場合は、専門的な知識と技術を持ったスタッフが対応してくれる専門業者に相談してみてください。
機器の故障や不具合の改善など、パソコンのあらゆる問題を解決してもらうことができます。分解が必要な部品交換も依頼できるので、自分で対処できないときは一度専門業者に相談してみることをおすすめします。
原因に合った対処法を試してみよう!
電源が突然落ちてしまう場合には4つの原因が考えられますが、対処法を知っていればその場ですぐに改善することができます。しかし、方法によってはパソコンに関する知識が必要になるので、初心者やパソコンに詳しくない方が試すのはかえって危険です。そのような場合は専門業者に依頼することで安全に対応してもらえるので、不具合で困っている方は一度相談してみてください。