HDD、RAID、NAS、SSD、サーバーのデータ破損や消滅で困ったら、 データ復旧比較ガイドでデータ復旧会社の情報をチェック!
信頼できるデータ復旧業者を徹底的にリサーチしました。
失敗しないデータ復旧ガイド
本当に信頼できるデータ復旧会社を徹底比較

HDDデータ復旧の費用は高い?理由についてまとめてみた

パソコン内のデータを保存してくれるHDDには、さまざまな情報が記録されています。しかし、何らかが原因で突然ファイルが開けない、全く起動しないなどのトラブルが発生してしまい、データを失ってしまうことがあります。

そんなときは、データ復旧業者に依頼することで安全かつ高確率で大切なデータを復元してもらうことができます。ですが、業者に依頼した場合の費用は高額になるケースが多く、「なぜそんなに高い費用になるの?」と疑問に感じる方は多いのではないでしょうか?

今回は、そんなHDDのデータ復旧にかかる費用が高い理由についてご紹介していきます。場合によっては高額な費用が必要なので依頼を迷う方は多いと思いますが、どのような理由で費用が決まっているのかを知っておけば、安心して依頼することができるでしょう。

依頼費用は徹底的な調査の後に確定する

依頼費用は徹底的な調査の後に確定する

最近では、多くのデータ復旧業者が公式ホームページにて目安となる費用を公開しています。しかし、明確な費用に関しては一度機器を調査する必要があり、トラブルの原因やどの程度を障害が起きているのかを徹底的に調査した後に具体的な費用が決まります。

このような調査は初期診断として無料で行っている業者も多く、実際の費用を知りたい場合は見積りを依頼することが可能。また、初期診断は復旧の可否を判断するためにも必要な工程なので、必ず実物を確認することを行ってから見積りを作成します。

ですが、トラブルが発生したHDDを業者に持ち込んだ場合、約10万円以上の見積りがくるというケースが多いと言われています。そのため、費用が高いことが理由で依頼をキャンセルする方は少なくなく、その多くはその費用が発生する理由がわからないからではないでしょうか?どんなものでも自分が納得できなければお金を払いたくないと考える方は多いはずです。

復旧費用の料金は障害の種類・レベルで異なる

復旧費用の料金は障害の種類・レベルで異なる

HDDのデータ復旧にかかる費用は、トラブルの原因となる障害の種類とそのレベルによって異なります。障害には2種類が存在していて、それぞれの障害レベルはどちらも3段階に分かれています。

ここでは、そんな障害の種類・レベルによって異なる費用相場をまとめてみました。費用が高額になる基本的な基準なので、データ復旧の依頼を検討しているのであれば、ぜひ以下でご紹介する内容を参考にしてみてください。

論理障害の特徴と費用相場

HDD自体は故障していないものの、保存・管理しているデータが破損している状態を論理障害と言います。原因はコンピューターウイルスの感染によるもの、誤ってデータを削除した、フォーマット(初期化)を実行したなどが考えられます。

この場合、機器自体は問題なく稼働するため、障害が起きていることになかなか気づかないというケースが多いようです。しかし、データファイルが開けない状態ではあるので、この症状に当てはまる場合は論理障害が発生している可能性があるでしょう。

ちなみに、この障害であればデータ復旧ソフトを使うことで、自分で復元することができます。さらに、ソフトには有料・無料があるので、ノーコストでデータを取り戻すことも可能。ですが、業者への依頼に比べて確実性に欠けるため失敗のリスクがありますし、最悪の場合は復旧不可能となるので、あまりおすすめできない手法だと言われています。

気になる費用相場ですが、約3~25万円が相場となっています。状態がひどい場合は20万円以上の費用が必要になることもあるので、少しでも異変を感じた時点で状態を調べることをおすすめします。

物理障害の特徴と費用相場

HDD自体が何らかの理由によって故障している状態を物理障害と言います。機器はデリケートな精密機器となっているので、振動・衝撃・熱などが原因で故障することが多いのです。

また、丁寧に取り扱っていたとしても、経年劣化によって寿命を迎えると故障してしまいます。この場合は起動したときに聞きなれない音や焦げくさい臭いが発生する、機器本体が異常な熱を帯びている、OSが起動しないといった症状が現れるため、誰でもすぐに気づくことができるでしょう。

ちなみに、物理障害の場合はデータ復旧ソフトを使うことができません。そのため、データ復旧が必要であれば、業者に依頼する必要があります。そして気になる費用相場ですが、約4~70万円が相場となっています。

障害レベルは3段階に分かれている

障害には「軽度」「中度」「重度」の3段階にレベル分けされています。軽度であれば数万円~約10万円、中度であれば約10~40万円、重度になると約20~70万円の費用が発生します。

つまり、専門業者に依頼しても障害レベルが軽ければ費用が高くなる心配はありません。ですが、重度の障害が発生している場合は、最高で約70万円と高額な依頼費用が発生してしまいます。

依頼する機器によっては職人技が必要になる

データ復旧費用の平均相場はお分かりいただけたと思いますが、依頼する機器によっても費用が異なります。というのも、メーカーや型式が同じ機器だったとしても、製造時期が異なれば内部に使用されている部品が異なります。

そして、製造時期の古いものになると同じ部品の製造が終了しているため、それでも対応できる高い技術を持った職人技が必要になります。さらに、このような技術を必要とする場合は費用が高くなることが多いです。

しかし、このような技術者が数多く在籍している復旧業者であれば、依頼費用が跳ね上がることはありません。そのため、依頼する場合はそのような技術者が多く在籍する業者を探して、その中から依頼先を選ぶと良いでしょう。

安い費用で依頼することはできるの?

HDDの製造・販売メーカーによってはデータ復旧業者と提携しているところがあり、依頼するお客さんへの負担を軽減するサービスを提供しています。そうしたサービス内容は各業者のホームページに掲載されているので、依頼する場合はそうしたサービスを利用することで費用を抑えることができるでしょう。

また、メーカーによってはデータ復旧が必要になる前に、新しい機器へのコンバートを促すサービスを行っているところがあります。有名なBuffaloでは「故障予測サービス」を提供していて、利用者の大切なデータを守る取り組みを行っているそうです。

データ復旧業者は全国にたくさん存在しているので、安い費用で依頼することを考えている方は、依頼先のサービス内容や取り組みなどを事前に確認しておくと良いでしょう。さらに、復旧業者の業績や口コミなども調べておくと、信頼できる業者を見つけることができます。

というのも、ホームページに記載されている内容は、必ず良いことばかりが記載されているもの。ですが、口コミや評判は利用者にしかわからないことが紹介されているので、定評のある業者なら大切なデータの復旧を安心して任せることができるでしょう。

依頼先によっては安い費用で依頼できる

データ復旧は見積りを取ると約10万円になることが多く、障害の種類やレベルによって費用は大きく異なります。また、復旧作業に求められる技術が高く、技術者の少ない業者に依頼すると、費用は高くなりがちです。

しかし、軽度な障害や依頼先となる業者のサービス内容によっては、相場よりも安い費用で依頼できるかもしれません。そのため、少しでも安い費用でデータ復旧を依頼したいと考えている方は、ぜひこの記事を参考にして信頼できる業者を探してみてください。

緊急【データ復旧までにかかる時間】フリーソフトと專門業者を徹底比較

「明日までに必要なデータが消えた!」「今すぐに必要なデータだったのに!」
データが消えるときって、不思議と時間がないときが多いですよね。
こんなタイミングで壊れなくても・・・と感じてしまうことも良くあるでしょう。
しかし、緊急のデータが消えてしまったときには、どのくらいの復旧時間が掛かってしまうのでしょうか?
フリーソフトで修復したほうが良いのか、専門業者にお願いしたほうが良いのか、どちらかを利用することになるでしょう。
今回は、フリーソフトと専門業者のデータ復旧にかかる時間を徹底比較していきます。

フリーソフトと専門業者のデータ復旧速度比較!

フリーソフトと専門業者のデータ復旧速度比較!

フリーソフトでデータ復旧ができるなら、専門業者を使わなくても良くなりますよね。
お金が掛かることがないですし、リカバリー速度が速ければ、すぐにデータ復旧ができてしまいます。

データ復旧をするときに、専門業者にお願いする必要があるのでしょうか?
もちろんデータ復旧業者に頼めば、確実なデータ復旧を行ってくれるでしょう。
しかし、時間がかかってしまう上に、高いお金を払うことになるかも知れませんよね?
それでは、フリーソフトと専門業者のデータ復旧速度を比較してみましょう。

フリーソフトのデータ復旧速度

フリーソフトのデータ復旧速度を考えるときには、ユーザーの技術力も考える必要があります。
データが消える原因となった障害についても、考えておく必要がありますよね。例えば、落としたり、そもそも長年使っていたりしたことはないでしょうか?
ここでは、ユーザーはある程度の知識はあるものの、データ復旧はしたことがないという設定で見ていきましょう。
また、フリーソフトでデータ復旧をするのですから、軽度の論理障害が起きたと仮定してみましょう。
データの復旧を行ったことがないこと、フリーソフトを探して使い方を調べる時間も考えると2~3時間ほどかかります。しかも、インターネットの情報は完璧とは言えないため、場合によっては1日かかることもあります。
フリーソフトをそのまま使いこなせるのなら、データの復旧自体は30分以内には終わるでしょう。
フリーソフトを利用すれば、データ復旧にほとんど時間が掛かることはありませんね!
しかし、フリーソフトのデメリットとしては、使い方がわからない場合、どれだけ時間をかけても直せないことです。

さらに、フリーソフトを利用した場合、論理障害を悪化させてしまう可能性もあります。
そのため、データ復旧率は低めになってしまいます。実際、無料の復旧ソフトを何個も使ったことがありますが、ものによっては50%も復旧しませんでした。復旧したとしても、100%復旧することはありません。そこは無料ですので、諦めるしかないでしょう。

専門業者のデータ復旧速度

専門業者のデータ復旧速度

専門業者の場合は、データ復旧にどのぐらいの時間が掛かるのでしょうか?
データ復旧で人気を誇っているアドバンスデザインで、データ復旧速度を考えてみましょう。
アドバンスデザインの場合、軽度な論理障害であれば、最短で数時間の対応が可能です。

即日掛かってしまうケースはありますが、フリーソフトと変わらない速度で復旧できる可能性が高いです。
さらに、データ復旧率は非常に高くデータが復旧しなければ、お金がかかることもありません!

フリーソフトと比較しても、あまり速度が変わらない上に、確実な対応をしてくれるのは魅力的ですね!
緊急の場合でも、数時間で対応してくれますので、大事なデータなら専門業者に頼んだ方が良いでしょう。
その中でも、アドバンスデザインは診断・見積もり無料で、迅速な対応を行ってくれるのでおすすめです!
一番のポイントは、何よりも復旧の完成度が高いということです。フリーソフトは速度が早くても、完璧にデータを復旧することはできません。仕事で使っているデータが壊れてしまった場合は、アドバンスデザインに依頼したほうがいいでしょう。

アドバンスデザインは緊急時の対応にもおすすめ!

データ復旧業者の中でも、評判の高いアドバンスデザインは、フリーソフトと比較しても総合的に優秀ですよね。
もちろん復旧率が高いのは当たり前ですが、軽度の論理障害なら数時間で対応してくれるのは、嬉しいところですね!
フリーソフトの利点は素早い復旧となりますので、ここまで早いなら専門業者に頼んだ方がいいと思えるでしょう。
故障の診断やお見積りは無料で行ってくれますので、突然データが消えてしまったときは、
ぜひアドバンスデザインを利用してみてはいかがでしょうか?

サーバーやNASのデータ復旧に使えるフリーソフト5選

「サーバーやNASの大事なデータを間違えて削除してしまった!」そんな経験は誰しも持っているものです。
操作ミスや勘違いだけでなく、予期せぬシステムの不具合やウイルスの被害などで、データが破損したり、削除されたりすることもあるでしょう。

バックアップからリカバリすればすむこともありますが、常にリカバリができるとは限りません。なんとかデータを復旧せざるを得ないこともあるのではないでしょうか。
こうしたトラブルに備えて、データ復旧ソフトのひとつも購入しておきたいところ。しかし、いつ起こるか分からないシステムトラブルに対しては、なかなか決裁が下りないこともありますよね。

それならば、自分の腕でなんとかするしかない。
ここでは、そんな場合におススメな、無料のデータ復旧ソフトを5つご紹介します。
ただ、よくわからないのに自分で対処してしまうと、状況を悪化させてしまうことも。そんな時のためにおすすめのデータ復旧サービスもあわせて紹介します。

初めから日本語で安心「Wise Data Recovery」

まずご紹介するのは、「Wise Data Recovery」です。

http://jp.wisecleaner.com/products/wise-data-recovery-free

こちらもWindows XP以降のバージョンに対応し、ハードディスクや外付けのディスク、USBメモリ、メモリーカードなどのファイルを復旧できます。

使い方は簡単。画面上部のプルダウンメニューから、データを復旧したいドライブを選択して、分析を実行するだけです。

分析結果は一覧で表示され、復旧の成功率ごとに緑や黄色、赤のアイコンが表示されます。
また一覧でファイルを選択すると、画面の右側にファイルの内容が表示されます。復旧するべきファイルかどうか、あらかじめ確認できるのもよいですね。
また、最初から日本語化されているので、操作も簡単です。

SDカードの写真も復旧可能!「Recuva」

Windowsで利用できる無料のデータ復旧ソフトをもう一つご紹介します。Piriform社の「Recuva」です。

http://www.piriform.com/recuva/download

Windows XP以降で動作し、2016年6月にリリースされたv1.53.1087が最新バージョンです。無料のFree版と有料のProfessional版がありますが、Free版でも特に機能制限は無いようです。

ネット上には、SDカードから写真データを無事サルベージできたという喜びの声が掲載されています。SDカードは結構壊れやすいのでうれしいですね。

また、起動時にはウィザードが起動され、復旧したいデータの種類や、データのあった場所を絞り込めます。PCの「ごみ箱」だけでなく、「All Files」や「Pictures」、「Documents」などの指定もできますので、どんなファイルを復旧したいか分かっていれば、対象ファイルを効率的に復旧できるでしょう。さらに外付けメディアなども指定できます。

パソコンの初心者でも簡単にデータ復旧ができそうです。もちろん、ウィザードを使用しなくても操作できます。

ただ、初期状態では同社製の「CCleaner」を同時にインストールする設定になっていますので、画面の指示をよく読んでインストールしてくださいね。

Macのデータ復旧に:「Disk Drill macOS版」

無料で良いソフトを探すのがなかなか難しいMac OSですが、こちらの「Disk Drill macOS版」(508 Software)をご紹介します。

https://www.cleverfiles.com/jp/

Mac OS X 10.8.5以降に対応しており、2017年11月27日に最新バージョンの3.5.872が公開されています。

「Disk Drill macOS版」のサイトには日本語での案内がありますので、安心して使えます。

写真などのメディアファイルを復旧
「MiniTool Photo Recovery Free」

Mac OSで利用可能なデータ復旧ソフトをもう一つご紹介します。
「MiniTool Photo Recovery Free」です。

https://www.minitool.com/photo-recovery-software/mac-photo-recovery.html

こちらはMac OS X 10.5以上に対応しています。

写真や動画などのメディアファイルに特化したソフトではありますが、その分動作が早く、ユーザーインターフェイスもシンプルで分かりやすいです。

デジカメやメモリーカードをMacに接続して開始ボタンをクリックするだけで、復旧可能なデータのスキャンがはじまります。

写真だけを復旧したい場合などは、余分な操作が不要な分、素早くファイルを探せるかもしれません。

OSを選ばず使える!「TestDisk」&「ddrescue」

最後にご紹介するのは、GNUライセンスで無償公開されている「TestDisk」と「ddrescue」です。

「TestDisk」:http://www.cgsecurity.org/wiki/TestDisk
「ddrescue」:http://www.gnu.org/software/ddrescue/ddrescue.html

どちらもLinuxで使用されるコマンドラインソフトです。

「SystemRescueCD」というCD起動可能なディストリビューションにも収録されています。
Windows用やMac用のソフトですと、例えばディスクのパーティションに障害があった場合などは、そもそもソフトを起動することすらできません。

その点「SystemRescueCD」ならば大丈夫。ハードディスクではなくCDからOSが起動しますので、起動可能な光学ドライブさえあれば使えます。

光学ドライブから起動できるようにPCのBIOS設定を変更して、「SystemRescueCD」をドライブに挿入し、パソコンの電源を入れるだけです。

初期状態ではCUI(文字入力によるインターフェイス)画面が起動しますが、GUI環境での利用も可能です。

「TestDisk」はブートセクタを修正することで壊れたパーティションを復旧できるソフト、「ddrescue」は壊れそうなディスクから、データを別のディスクにコピーしてくれるソフトです。

ディスクから「カリカリカリ・・・」とあの嫌な音が聞こえてきたら、早めに「ddrescue」を試してみましょう。

ただ、どちらもコマンドラインを使用するので、多少のUnixの知識が必要になるかもしれません。

逆を言えば、コマンドラインに抵抗がなければ、たとえOSが起動しなくてもデータのサルベージだけはできる可能性があります。
最後の最後に頼ることのできる、心強いソフトです。

安心を求めるならばデータ復旧サービスに依頼を

いかがでしょうか。
探してみれば、結構無料のソフトがあるものですね。

ただ、ソフトを使えば復旧が可能に思える論理障害であっても、完全にデータを復旧できるとは限りません。慣れないソフトに戸惑いながらあれこれと試した挙句、結局はデータを復旧できず、かえって状態を悪化させてしまうかもしれません。

ましてや、物理障害を起こしたディスクを復旧するのは、素人には至難の業(わざ)です。
普段からデータ復旧ソフトを使い慣れている方ならば、ここにご紹介したソフトがお役に立つかもしれません。しかしそこまでのご経験がない場合には、やはり実績のあるデータ復旧会社に依頼するのが良いかと思います。

安心して依頼できるデータ復旧サービスをひとつご紹介しておきます。

  • 「アドバンスデザイン株式会社」

  • https://www.a-d.co.jp/
  • 実績はもちろん、データ復旧サービスの診断も無料ですので、安心して依頼できますね。

データの復旧自体は専門の業者に依頼して、その間に新しいハードウェアの手配や復旧スケジュールの調整、ユーザーへの周知などのタスクに集中した方が、結果的にはコストがかからず良いのではないでしょうか。

「ハードディスクは壊れるものと思え」と私も教えられてきました。常日頃から使えそうなデータ復旧ソフトやサービスをチェックして、トラブルに備えたいものです。

知っておきたいデータ消去・削除サービス

データ破損・消滅の原因を知る

誤って消去してしまったデータの復旧をしてくれる業者が存在しているのを知っている人もいるでしょう。このようなデータ復旧業者の中には、逆にデータの消去や削除をしてくれる業者も存在しているのです。もちろん全てのデータ復旧業者で対応しているというわけではありません。では、どのような業者が対応しているのでしょうか。

よく知られているデータ復旧業者の中では、アドバンスデザインやデータサルベージという業者で対応しているので、もしデータの削除や消去をしてほしい場合には、依頼してみるのもよいでしょう。また、富士通やロジテックという有名なメーカーでも対応していますし、NTTやセコムなどの、1部のグループ会社でも対応しています。

ソフトウェアで消去

自分である程度データを消去することもできるのですが、これでは簡単に復旧できる状態なので、安全とは言えません。では、どのようにして消去するのが安全なのかというと、そのうちの1つの方法がソフトウェアを使って消去するという方法です。では、ソフトウェアを使ってどのように消去するのでしょうか。ソフトには有料の物と無料の物があります。

無料の場合にはダウンロードした後でCDに焼きます。それからパソコンにセットして起動させます。有料の場合にはすでにCDが存在しているので、そのままセットしましょう。後は手順に従うだけで消去は完了ですが、比較的長い時間が必要になります。アドバンスデザインという有名なデータ復旧業者はデータ削除・データ消去サービスでは、DataSweeperシリーズというデータ消去ソフトを使用しています。

物理的に破壊

ソフトウェアを使う以外にも、物理的に破壊してしまうというデータの消去方法があります。この方法はソフトウェアなどを購入する必要がないので、一切費用は掛かりません。しかし、パソコンの種類によっては分解するのが難しい場合もありますし、分解したことで廃棄してもらえなくなるという業者も存在しているのです。

基本的にはまずパソコンを分解します。ハードディスクだけを取り出したら、また元通りに戻しておきましょう。破壊の方法はいろいろとあり、ハンマーで叩いて壊す方法や、水に浸けてしまう方法、ある政治家が行ったことでも有名ですが、ドリルで穴を空けてしまう方法もあるのです。破壊したハードディスクは、小型家電として処分できるのが一般的ですが、地方自治体の決まりに沿って処分するようにしましょう。

磁気でデータ消去

物理消去とソフトウェアによる消去、そしてもう1つ消去方法が磁気でデータを消去する方法です。このような方法を電磁消去と呼んでいるのですが、他の2つの方法と違い、各家庭で行える方法ではありません。この方法は、内部に強力な磁気を送り込むことでデータを消去するという方法であり、専用の装置が必要になるのです。

まずは垂直磁気記録方式HDD対応大型イレーサーなどの装置にパソコンをセットして、電力チャージを行います。次にパソコンに磁気を当てて消去を行います。この方法は同時に物理破壊も行うので、基本的には消去したハードディスクは、そのまま業者が処分を行い、またリサイクルされて別の製品に生まれ変わるのです。起動しないハードディスクであっても対応しているのがメリットでしょう。

PCだけでなくスマートフォンやタブレットのデータ削除も

たくさんのデータが保存されている電子機器というのは、パソコンだけではありません。その他にもスマートフォンやガラケー、その他のタブレットにもいろいろなデータが保存されているので、処分する場合には注意が必要です。スマホもタブレットも基本的には業者が回収してくれるのですが、スマホやガラケーの場合には、携帯電話会社であればその場でケータイパンチやスマホパンチで破壊してくれます。

また、買取業者などでスマホやタブレットを処分してもらう場合には、データ消去ソフトを使って確実に削除してくれるところが多いでしょう。スマホの場合には、自治体によっては回収ボックスなどが設けられていますが、自分で情報の消去を行う必要があるので、おすすめはできません。

まとめ

パソコンなどに記憶されているデータというのは、きちんと削除したつもりであっても、実際にはハードディスクにまだ残っていることがあります。そうすると専門の業者であれば、簡単にデータ復旧することができ、のちのち情報流出などのトラブルになるケースもあるので注意が必要です。

特に昨今では、企業の個人情報の流出や機密情報の漏洩に関しては、企業コンプライアンス的にも社会の目は大変厳しくなっています。情報漏洩で会社に対する信用がなくなれば、顧客離れなどで結果として、会社経営にも大きな影響を与えます。

そのため、社員個人個人が情報データを扱う際のルールを作成することも重要ですが、企業として、情報データの入ったパソコンやスマホなどの電子機器を処分する際は、しっかりとしたデータ復旧会社でデータを処分するのがよいでしょう。

また、誤って、重要なデータを削除してしまった場合にも備えて、アドバンスデザインやデータサルベージといったようなデータの復旧も削除も対応している業者をおすすめします。

【中小企業向け】NASやRAID、クラウドサービスを用いたデータ管理について

企業のデータ管理・運用の必要性とメリット

企業経営を円滑に進める上で、顧客や取引先等に関するデータ管理を的確に行うことは必要不可欠と言えるでしょう。例えば、顧客情報を一括で管理し、グラフ化する事で、ターゲットとする顧客のニーズを明確化することができ、経営方針を明確にすることもできます。また、近年では企業における個人情報の管理に対する目は一層厳しくなっており、顧客の個人情報などを保護すると言う点においても、この様なデータの管理・運用の必要性は、一際高くなっていると言えるでしょう。

このようなデータの管理・運用を行うことで得られるメリットとしては、「複数の社員間で特定の情報を共有することによる業務の効率化」、「無駄な業務を明確にし、省くこと等によるコストの削減」と言った事が上げられます。特にスタートアップの企業や、IT化を図り始めたばかりの企業、更には社員数が増え始めた企業などにおいては、より多くの社員間で特定の情報を共有しやすくなると言う点においても大きなメリットがあると言えるでしょう。ここでは、これらのメリットを得るために認識しておくべきデータの管理・運用方法について解説していきたいと思います。

中小企業ならRAIDのNASで十分?

企業におけるデータ管理において、「NAS」と「RAID」と言うワードを耳にする機会は非常に多い事と思います。まず最初に、この二つについて解説していきます。

「NAS」とは、「Network Attached Storage」の略称で、ネットワーク上に接続できるHDDを意味します。NASの特徴としては、ネットワーク上でデータを管理する事ができるため、多くの社員間で特定のデータを共有することが可能になると言った点が挙げられます。また、NASのメリットの一つとして挙げられるのが、「大規模」、「中規模」、「小規模・SOHO」それぞれに対応した物があり、会社の規模だけでなく、社員数や取り扱うデータの種類・容量によって適切な物を選ぶ事ができると言う点です。それに加え、NASにはCPUやOSも搭載しているため、従来のHDDの様なデータを保存する機能だけでなく、データを編集・活用する事も可能です。

一方で「RAID」は、「Redundant Arrays of Inexpensive Disks」の略称で、複数のHDDをひとつのドライブのように認識し、表示させる技術のことを意味します。RAIDには複数のモードがあり、それぞれに「復旧がしやすい」、「高速での保存が可能」と言った特徴があり、使用用途に合わせたものを選べば、データの管理・運用をより円滑に行えると言うメリットがあります。しかしながら、RAID 0に関しては、データを分割し、複数のディスクに分散して記録する事でデータ処理を高速化させることができると言う事を特徴としている反面、冗長性がないためディスクそのものに障害が発生してしまうとすべてのデータが消失してしまうと言う危険性を伴います。その為、多くの企業はこのRAID 0を使用する事を避ける傾向があります。

以上のことから、RAIDは的確なモードを選択しなければ思ったような効果が得られないと言うリスクがあるのに対し、NASの場合は、会社の規模に応じた物を選べば、様々なシーンで活用することができ、より推奨できるシステムと言えるでしょう。

クラウドサービスのメリット・デメリット

低コストかつ、短期間で導入することができるクラウドサービスは、IT化を始めたばかりの企業等を中心に多方面で利用されています。続いては、このクラウドサービスについてそのメリット・デメリットを紹介します。

クラウドサービスを利用する事のメリットとしては、自社でサーバーや情報処理ソフトウェアを保有する必要がなく、それを管理するための人員を削減できる点や、初期投資を抑えられると言う点においてコストを削減できると言う点が挙げられるでしょう。また、システムのメンテナンスをする必要がないと言う点や、自宅や出張先でも作業ができると言う点、常に最新のサービスを利用できると言う点もまた大きなメリットとして上げることができるでしょう。

一方で、インターネットに障害が生じてしまうと作業が滞ってしまうと言う点や、セキュリティ対策が運営会社に委ねられている点、自由にカスタマイズできないと言う点は大きなデメリットとして上げることができます。特に顧客等の個人情報の保護が重要視されるようになった昨今においては、セキュリティ対策の問題については導入を検討する際によく考える必要があると言えるでしょう。

データのバックアップ形式や復旧方法を把握しましょう

NAS、RAID、クラウドサービスなど、どのようなシステムを利用した場合においても共通して注意しておくべきなのが、トラブルが発生した際のデータの保護のための対策です。特にインターネットの障害の影響を受けやすいクラウドサービスを使用している企業の場合、日ごろから十分な対策を練っておく必要があります。実際にトラブルが発生してから復旧をしようとしても、混乱してしまい、思った以上に時間やコストがかかってしまうと言う事も多く、常日頃からデータのバックアップは頻繁にとるようにし、復旧方法も確認しておく必要があると言えるでしょう。また、もしもの時に備えデータ復旧会社とすぐに連絡が取れる様な体制を整えておく必要もあります。

データが破損・消滅した時の対処法

データ破損・消滅の原因を知る

データ破損・消滅を引き起こす原因は、人為的ミスやアクシデントによって生じる論理障害と、ハードディスク、サーバ・ネットワークディスクそのものに損傷が発生してしまい引き起こされる物理障害に分けられます。誤ってフォーマットや重要なファイルなどを削除してしまった場合などは論理障害のため、比較的データ修復は容易に行えますが、物理障害の場合はデータ復旧ソフトなどを使用して復旧させることはできないので、すぐに電源を切りデータ復旧業者へ依頼しましょう。

システムの復旧をしてはいけません

お使いパソコンに何か不具合が発生した際に、Windowsのシステムの復旧をされる方が多くいます。しかし、システムの復旧はあくまで「システム」の状態を前の状態に戻すためのもので、「データ」を復旧させる機能はありません。物理障害などが生じてデータが消失してしまっている場合などにシステムの復旧をしてしまうと、不必要なデータが上書きされることになりますので、データが二度と元に戻せなくなる危険もあるのです。データ破損・消滅の際はデータの上書きを防ぐためにシステムの復旧は行わないようにしましょう。

バックアップが無い場合のメーカー修理はお勧めしません

パソコンのハードディスクやサーバーなどを衝撃により故障させてしまった場合や、論理障害などによってデータ破損・消滅を引き起こしてしまった場合、当サイトではデータ復旧業者への依頼をお勧めしています。製造メーカーへ修理を依頼する方法もありますが、メーカーの修理の場合、あくまで故障部位の修理・交換のみを実施しデータの復旧までは対応してくれません。ハードディスクドライブを交換されてしまうと、二度と元のデータを復旧させることはできないため、データ復旧を希望されている方はデータ復旧業者に依頼するようにしましょう。

こんなときに!状況別対処法:パソコンが起動しない

パソコンが起動しない時

ある日突然パソコンが起動しなくなってしまった。パソコンは精密機器のため、突然故障してしまうこともあります。こうした突然の故障に備え、データのバックアップを取っておくことが重要です。購入元のパソコンの製造メーカーに問い合わせるとほとんどの場合リカバリ(初期化)を進められますが、リカバリはパソコン内のデータを全て消去して工場出荷時の状態に戻すため、データのバックアップを取っていない状況ですとこれまで私用やお仕事で使われていた大事なデータが全て消えてしまいます。リカバリを実施したくない、データのバックアップを取っていない、などの状況でパソコンが起動しなくなってしまった時は、データ復旧業者への問い合わせをお勧めします。

誤って消去してしまった時

誤ってパソコン内の重要なファイルやパーティーションを消去してしまったことで、パソコンが今まで通りに使えなくなってしまうこともあります。このような場合にまず行うべきことは、使用をすぐに止めてパソコンの電源を即座に切ることです。なぜなら復旧を試みる過程で、新たにハードディスクへの書き込みが行われてしまうと、大事なデータが上書きされてしまう可能性があるからです。ファイルの書き換え等の人為的ミスは、障害の中でも軽度とされる論理障害に分別されます。データ復旧業者などへ依頼すれば高確率でデータ復旧が可能ですので、自分で解決しようとせずにすぐに電源を落として、問い合わせしましょう。

水没させてしまった時

パソコンやサーバーなどは、磁気ヘッドなどの多数の電子部品で構成されている精密機器になりますので、水は大敵となります。特に雨水や水道水などの不純物が多く含まれている水の場合には、水没させてしまった直後はもちろんのこと、水分が乾いた後でも、電源を入れることですぐにショートしてしまいます。一度ショートさせてしまうと、データ全てが消去されてしまう可能性もありますので、誤って水没させてしまった際にはすぐにデータ復旧業者への問い合わせをお勧めします。

この症状が出たら要注意

データ障害が発生する可能性が高い症状とは?

お使いのパソコンやサーバーで以下のような症状が確認できた場合、一定期間経過後にデータ障害が発生する可能性が高くなります。いつ発生するかはわかりませんし、すぐに論理障害や物理障害が引き起こされる可能性もあります。万が一に備え、以下の症状が確認された場合には早急にデータのバックアップを取っておくようにして下さい。

  • ・パソコンの立ち上げ速度が異常に遅くなってしまった
  • ・パソコンの動作が遅くなったり、一時的にフリーズしたりする
  • ・データの書き込みや読み込み途中にエラーとなってしまう
  • ・ハードディスクの音が普段より大きくなったり、時折異音が鳴る

特にこの症状が発生した場合には要注意

最も注意すべき症状は、パソコンから「カチカチ、カタカタ」といった異音が発生している状況です。この音の原因はハードディスク内の磁気ヘッドによるもので、データの読み取りを正常に行えていない場合に発生します。また電源ボタンを押しても何も反応がない場合なども電源トラブルによってショートした可能性が考えらますので、要注意です。これらの症状が発生した場合、早急な対応が必要となります。

物理障害の症状の際はすぐに対応を

前の項目で説明した症状は、既に物理障害が引き起こされている状況ですから、データ復旧のために早急な対応が不可欠となります。無理して読み込もうと試行錯誤したり通電し続けていると、ハードディスクのデータ領域を損傷させてしまい、データが完全に消失してしまう危険性もあります。自分で対応せずにデータ復旧業者に復旧依頼をするようにしましょう。ハードディスクやサーバ・ネットワークディスクなどは、非常に精密な機械です。経年劣化や落下などのトラブルの他、ほんの僅かな衝撃だけでも時には故障してしまうこともあります。データ障害を引き起こさないためにも、常日頃からパソコンの状態に気を配ることが重要となります。

データ復旧における論理障害と物理障害の違い

人為的ミスやアクシデントによって生じる論理障害

論理障害とは、誤ってフォーマットやファイル、パーティーションを削除してしまった場合などの人為的なミスや、停電、コンセントからプラグが抜けてしまった場合などのアクシデントにより引き起こされる障害のことを指します。論理障害はハードディスクドライブやサーバ・ネットワークディスク自体に破損や障害が生じているわけではありませんので、市販されているデータ復旧ソフトなどを使用すればその場でデータの復旧が可能な場合もあります。

早急なデータ復旧が必要な物理障害

水没・落下などのダメージによる故障や、経年劣化や動作不良などの要因によって電子部品、基盤などハードディスク、サーバ・ネットワークディスクそのものに損傷が発生してしまい引き起こされる障害を物理障害と言います。物理障害が発生すると、ファイルやアプリケーションの読み込みができなくなったり、ハードウェアそのものを認識しなくなってしまうなどの症状が起きてしまいます。物理障害が発生している状態で通電などを繰り返すと、データ復旧が不可能となってしまう可能性もありますので、物理障害が発生した場合はすぐにコンピュータの電源を切り、早急に高い技術を有したデータ復旧業者へ問い合わせることをお勧めします。

上記の様にストレージ障害は大きく論理障害と物理障害の2つに分かれるのですが、HDDやSSDなどの種類によって障害の度合いや対処方法などが異なる場合があり、そのパターンは様々に存在します。
例えばHDDとSSDの論理障害ですが、どちらの論理障害の状況が同じだったとしても各々の構造は全く異なり、SSDの方が復旧の難易度が高いのだそうです。

“「論理障害については、HDDもSSDもほとんど違いはありません」と本田氏は語る。つまり「データを消してしまった」とか「フォーマットしてしまった」といった状況だ。”

“「ただしHDDはデータを書き込んだ場所に必ずそのデータがありますが、SSDはデータの読み書きを平準化するために、コントローラーがデータを再配置する場合があります。そこが大きな違いです」(本田氏)”

引用:SSDがクラッシュ! 初めて痛感した「データ復旧」の難しさ【前編】 – 日経トレンディネット

上記はSSDがクラッシュしてしまったという著者が、アドバンスデザインの本田社長へのインタビューと共にデータ復旧を依頼するという記事です。「HDDよりSSDの方が基本的に難易度が高く、その分どうしても費用は掛かってしまう」という事や、「復旧率90%以上」と謳うデータ復旧業者の裏側なども赤裸々に書かれており、とても興味深い内容です。
いづれにしても、データ障害が起きた際に復旧業者へ問い合わせをする機会があると思いますが、問い合わせ先であるデータ復旧業者のサイトや特徴を抑えておく事も大切だと思います。

論理障害と物理障害の具体的な発生例

以下のようなアクシデントや症状が発生してしまった場合には、データ復旧業者への問い合わせをお勧めします。

論理障害の具体的な例

  • ・間違ってフォーマットを実行してしまった
  • ・ファイルを知らないうちに削除してしまっていた
  • ・ハードディスクのパーティションを誤って削除してしまった
  • ・アクシデントでコンセントから電源プラグが抜けてしまった
  • ・使用中に停電が発生してしまった

物理障害の具体的な例

  • ・メディアを誤って水没させてしまった
  • ・メディアを誤って落下させてしまった
  • ・ハードディスクからカタカタ・カラカラという異音が発生している
  • ・メディアがハードウエアとして認識されなくなってしまった
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